13:00
銭湯から出ると、おっと、雲行きがあやしい。どんより雲が増えた。
反対側の空はまだ明るい。晴れてるうちに次に移動するぞー!
さっき予定変更をして嵐山で銭湯を済ませたから、阪急嵐山線には行かずここからバスで一気に西に移動〜!
バス停は渡月橋の手前側だったので来た道を戻る。
渡月橋を渡って右側のお店沿いにバス停を発見。
次のバスまで時間がまだ20分ほど。バス停の正面のお店で涼みつつお買い物。
普段は滅多に飲まない抹茶をせっかく京都に来たんだからと選んでみた。
飲みながらバス待ち〜。目の前の、川沿いで過ごす人たちを眺めてた。
西から東へのバスは約1時間。さすがに遠い。
主に海外の観光客と地元の年配客と学生さんでぎゅうぎゅうになってた。京都はどこに行くにもバスがいっぱいあって便利だと思ってたけど、この混み方は大変そうだなぁ。
バスに乗りながら外を眺めていたら途中で(たぶん)中学生の時の修学旅行で体験しに来た象嵌のところを見つけた!記憶って残ってるもんなんだな、、。
1時間ほどかけてやって来たのは京都の東にあるエリア、左京区。本で読んでいて来たかった場所。
観光地というよりも暮らしの地。
こういう川がすぐそばにある街っていいなぁ。大好きだ。
のんびり歩いて、辿り着いたのはホホホ座という本屋さん。ずっと来てみたかった。
京都に来るとこを決めた時に買った「左京区男子休日」という本でお店の存在を知って、
この間の長野旅行で買っていた「ガケ書房の頃」は、このホホホ座の移転前のお店の話で。あの本を読んでからもっと興味を持った。
お店で気になった本をみんな買った。ハッピーバースデーわたし!
旅先なのにハードカバーを4冊も買っちゃって重い。でもぎっしりな袋ににやにやしちゃう。
ホホホ座からさらに北に向かって歩いていると、空の様子が面白いことに。
空が重い色合いをしているのに真上は晴れてるから地上は明るい。
あと謎にボコボコになってた看板。高い位置にあるのにどうやってボコボコになったんだろう、、?
のんびり散策しながら北上。
行ってみたかったお菓子&雑貨屋さんは翌日が展示会をやるとのことで臨時休業だった。また来よう。
途中で疲れちゃってちょっとだけバスに乗った。
バスを降りたら、もうそろそろ雨が降りそう。でも降ってこない。っていう変な状態。
一乗寺駅を越えて、少し歩いたところにあるご飯屋さん「つばめ」に行って来た。ここも左京区男子休日の本の中で知ったお店。
ランチの時間帯より少し遅かったけど定食を注文できた。
やさしくておいしい。こういうご飯だいすき。家でこういうふうにできたらいいのにな。
お店の雰囲気もよくてゆっくりさせてもらった。
お腹も気持ちも満たされてお店を出ると、おお、すごい色の空。重い。
次の目的地はつばめから歩いてすぐにある本屋さん、恵文社。煉瓦造りの外観がお洒落。
手前の扉から入ったらこっちは雑貨を扱ってる部屋だった。倉敷の雑貨屋さんでも見かけて買ったイイダ傘店の商品がここにもあって好みが近かった。ここでもまたハンカチを買った。
奥の扉の方が本屋さん。外から見て思っていたよりも広々としていて、ジャンルも幅広くて、素敵な本屋さんだった。建物の雰囲気も良くて落ち着く。
店内をのんびり見て歩いてたら、突然、ザーッ!と大きな音がして、窓から外を見ると土砂降り。音の大きさにびっくりして、他のお客さんも自然と窓の近くに集まって外を見てた。ぽかんと空を見上げてたり、知らない人同士で思わず顔を見合わせちゃったりして、不思議な瞬間だった。
雨音が落ち着いたタイミングで、お店を後にした。バス停まで少し歩く。
街がしっとりしてて、また雰囲気の違った姿が見られて楽しい。
少し晴れ間も見えた。
バスに乗って、宿のある京都駅の方まで。
バスに乗って少しするとまた急に土砂降り。
席を譲ってからちょいちょい話しかけてくれるおばちゃんと「わぁ、、」って一緒になって雨を見てた。さっきの本屋さんでもそうだったけど、旅先での急な土砂降りは知らない人との距離を縮めてくれた。謎の一体感を得られる。そういうの好き。
バスが京都駅の近くに来た頃には一気に晴れだして、雨粒がきらきらしていて綺麗だった。
この一連の雨の時間、この日の中ですごく好きな時間だった。(ので、写真展に出した)
宿の近くのバス停で下車して外に出ると、ぴっかーん!
気持ちよく晴れてた。もうこのあとは降らなそう。
ゲストハウスにチェックインして、しばしお部屋でのんびり。
リビングはシンプルでゆったり。
個室の写真は撮り忘れちゃった。
畳と木の素敵な個室で予約してみたんだけど、とっても快適なお部屋。ごろごろしてて気持ちいい〜。
ホホホ座で買った本や、恵文社で買ったミッフィーダルマを並べて撮って遊んでた。
落ち着いたところでお散歩&夕飯さがし。
せっかくだから京都駅前まで来てみた。
夜の京都駅や京都タワー、ヨドバシが写真でもあまり見てなかったから新鮮で楽しんでた。それらと一緒にいる月も綺麗だった。
行こうと思って狙いをつけていたお店は予約オンリーで入れなかったから、ゲストハウスの方に戻りつつ良さげなところを見つけた。
お昼ご飯がゆっくりだったからそこまでお腹は空いていなくて、でもちょうどいい量で注文できてよかった。頼んだものがシンプルでどれもおいしかった。
網で大きな椎茸を焼いて裂いて、鰹節とポン酢をたらり。
漬けたサーモンとアボカドにあまじょっぱいタレを絡めて葱をぶわっと。
さくっと飲んで食べて大満足。
ただいまただいま〜。
ゲストハウスに戻ってきたらチェックインのあとに少し喋った人がリビングにいて、そのまま部屋に入る前に喋っていたら盛り上がって一緒に飲むことに。近くのコンビニまで散歩して、お酒とおつまみを調達して帰ってきた。
旅先だともう二度と会わない人だからこそ話せる話もあるよね、って。そんなこと言いながらいろんな話をした。
そんな感じだったからちょうど悩んでいたことなんかもさらっと言えてしまって、そしたらまさかの同じような状況だったらしくて共感の連続で笑ってしまった。くだらないことも言いながらたくさん笑ったおかげで気持ちが軽くなった。
「普段はゲストハウスに泊まっても交流はしない方なんだけど、夕方に話した時にいい人そうだったから」って後から教えてくれて、それも嬉しかった。
消灯時間の直前に解散して、部屋に戻って両手伸ばしてごろっとして、今日一日好きな感じの旅をできてるなぁ、ってぐっすり寝た。