雨だねぇ。
雨の日って気分が落ちることが多かったから好きじゃなかったんだけど、最近はそこまで嫌いでもなくなってきた。
そんなに悪いもんでもないな、ってくらいな感覚になった。
外に出なきゃ行けない日は換えの靴と手ぬぐいを持ってサンダルで出かければ足元の様子を気にせず、むしろ少し楽しく歩ける。
靴が雨でぐじゃぐじゃになるのが嫌なだけ。サンダルを濡らして歩くのは好き。
濡れても何でもいいと思えれば雨の日の外出は楽しめるもの。
おまけでお気に入りの傘を差せるチャンスだと思うと気分は上がる。
写真を撮ることが好きになってからは雨の日の楽しみ方が増えた。
カメラを持ち歩いているといつもと違った視点でいられる。
しっとりとした草花を見て、撮って、楽しめる。
出かけなくていいのなら部屋の窓際で過ごす。
照明を消して、窓を開けて、自然光と雨音で過ごす時間は普段よりもゆっくりと感じられる。
照明をつけていない明るさに慣れるまでは違和感だらけかもしれないけど、この少し暗い位が段々と心地よくなる。
いつもの明るさは刺激が多いんだって気づく。
窓から入ってくる柔らかい光がいい。
音も雨の日は特別。
雨音だけじゃなくて、雨が上がり始めると聞こえてくる鳥の声、いつもより響いて聞こえるヒールの足音や自転車の走り去るときに聞こえる音。雨がタイヤで跳ね上がってシャーって言ってる。
世界がいつもより静かだから音に意識がよくいく。うるさいとは感じない。
窓の傍のテーブルに好きなものをかき集めて、絵を描いたり、本を読んだり、カフェオレ飲んだり、写真を撮ったり、文章を書いたり、昼寝をしたり、、、。
気の向くまま、始めたり止めたり好き勝手あれこれして過ごしている時間が好き。
雨の日はゆっくりと時間が流れるから、その時間の中でふらふらとしていたい。
なんてことない日常を楽しめるようになったらいいなと思う。
生活には疲れることやめんどくさいことがあるのは当たり前だけど、それを工夫で楽しめるように変換できれば強い。
そういう風に暮らしていきたい。
この間も人とそんな話をしていたんだけど、したい暮らしがなかなか枯れている。
枯れているって表現はちょっと違うか。なんだろ、省エネ?
とにかくまぁ、ただただのんびりと穏やかに暮らしていきたいって話で。
人混みや刺激の多い昼間が苦手だから、世の中の動きが少ない時間に動きたい。深夜と早朝に活動して昼間は寝ているのが理想。
季節を楽しんだり、散歩をしたり、好きな人たちと食卓を囲んだり、話したり、って過ごしたい。
たまにはいつもと違うことをして刺激を得てバランスを取るけど、疲れすぎないように程よいところでさくっと帰る。
あと毎日ぐっすり寝たい。
したい暮らしがそんなんだから、新しい何かを探したり始めることよりも今あるもので要らないものを見つけて無くしていくことの方がきっと近道。