どこがいいかなーって休日の前夜、地図を眺めてた。
あれこれ調べてみたものの結局なんも決めきれないまま0時を越えたから寝た。
疲れてた。この感じだと早起きは無理だし、朝はきっとゆっくり家のことをやることになりそう。今日サボった分も残ってる。
起きてから考えよ。全部めんどくさくなるかもしれないし。そのときの気分で決める。
翌朝。意外と起きられた。
早起きというほどではなかったけど、まだまだ朝。
昨日のサボった洗い物や、取り込んだまま放置してた洗濯物を片付けた。
天気が良かったから寝具もまるっと洗濯して干した。風もあったからカラッと乾きそう。
カフェオレを淹れて、ホットサンドを焼いて、漫画を読んで、漫画に出てきた音楽を聞いてみた。
本から他の何かに繋がっていくの好き。
座ってるときに窓から見える景色がいいな、と改めて思った。
ネモフィラが次々開花。
そんなことしつつ、昨晩の続き。
家のことを一通りやったけどまだまだ時間はある。天気もよい。窓際にいるだけで気持ちいい。
どこか歩きたい。
どうせなら知らない土地がいい。行ったことのない、よく知らない土地。
どこがいいかな。
また地図を眺めた。
山と川があるところがいいな。なんというか思いっきり空気を吸いたい。それとぼんやりしたい。人の少ないところがいい。空間が広いところがいい。桜が咲いてたらさらにいい。
あとは行ってからどうするか考えよう。
せっせとリュックに荷物を詰めた。
本3冊、デジタルカメラ、フィルムカメラ、スケッチブック、絵の具、折り畳みクッション、手ぬぐい。水筒には熱々のルイボスティー。
どこで何をするかは決まらないままだけど、そのまま行く。
どこか行くなら空いてる始発が好きだからなるべくそうしてたけど、平日なら変な時間帯でも空いてるって知った。
ゆったりと西へ。
山の中を通り抜けていく。時々緑の中に桜がぽつぽつと見えた。
あと駅を通り過ぎるとき、いきなりぱぁって桜が現れて、光に当たっててキラキラしてて綺麗だった。駅名なんだったっけな、何か所かあったんだけど。
いちばん綺麗だと思ったところのはいきなりすぎて全然写真は撮れなかった。
相模湖のまわりに見えた桜もよかったなー。あれもいつか近くに降りて見てみたい。
写真を撮ったり本を読んだりしながらガタンゴトン。
そんなこんなで到着した。
知ってるけど知らない土地、大月。
「大月行き」で名前は知ってる。諏訪に行くときに通り過ぎたこともある。でも降りたことはない。
何があるかはよく知らないけど、山と川があることだけは地図で確認した。
気の向くままに歩く。
ミモザもりもり。駅前で目をひいてる。
奥に見える歩道橋、あそこいいな、あとで行く。絶対好き。
商店街のような通り。シャッターが下りてるところは多め。
いい雰囲気のカフェのような山道具屋さんがあった。お腹が空いたころにまた戻ってこよう。
きたきた。
やっぱりいいスポット。
歩道橋って好きだなー。眺めがいい。
満足したからまた来た道に戻ってふらふら。
富士山へ向かう太い道路。
あ、桜。
学校かな。
どこからでも山が見える。
薄っすら月。
ちょうど風が吹いて
ぶわぁって。花びらが舞った。
歩いてるだけで気持ちいい。
少し坂になった道を上って信号待ち
してたらなんかチラチラと見られてる。斜め後ろにいるTHE登山な格好した人に。
カメラを持ってるからかリュックがでかいからか。
信号が変わって、よっしゃ行くか~って歩きだしたところで声かけられた。
「登山ですか?一緒に行きませんか?」って。
山のふもとの桜くらいは見に行くつもりではあったけど、登山は考えてなかった。
でもまぁいっか。面白そうだから行くか。
ということで、ここからいきなりのお父さん(他人)との登山です。
なんかいっぱい山の説明してくれた。ここらへんの。
あとこれから登る山のルートだったり、歩き方のコツだったり。
植物の写真を撮ってたりしてると「何か見つけた?」とか、「この草、ミントみたい!」って話したら匂いとか味とか確かめてたりとか、そんな感じで上まで一緒に過ごした。
この花なんだろね、って話してたけど結局何だったかはわからず。スミレとか?
これこれ、ミントみたいって言ってたやつ。
わたしが立ち止まって見上げてると不思議そうに見られてた。
蕾がたくさん。
ぐるぐる~。
結構すごいところを登った。
いい眺め、、、!こんなに登ってきたのか。
あとちょっと!
頂上~~~!やった~~~!
さくさく登れはしたけど結構いい汗かいた。
すごいなぁ、勢いできちゃったよ、山の上。
薄っすらだけど富士山も見えた。
登山日和だった。
お父さんはここで夕日を待つとのことで、頂上でお別れ。
ひとりだったら登ってなかったから声をかけてもらえてよかったなぁ。
頂上で少し休憩しつつお話しして、解散!ありがとうございました~!
そして来た道を戻る。
ひとりだからより慎重に、でもマイペースに写真を撮りながら下った。
帰ってきた~!
やっぱり下りの方が楽。滑らないように気は遣うんだけど、それでも楽。
さくさく~っと降りれて景色がどんどん変わってくから楽しい。
さて、町歩き再開。
というか、もう疲れたのと小腹が空いたのであのカフェを目指す。
行きで別の方向から見えた桜だ。
段々と町がわかってくるようになってて楽しくなる。
コーヒーと、山道具と、革のお店らしい。
好きなものを詰め込んでてすごくよかった~!
tsuki-no-uragawa.jimdofree.com
カレーライスとジンジャーミルクを注文した。サラダもついてきた。
そのサラダが面白くて、キウイ!
キウイをサラダにって思ったことがなかったから新鮮。あと下の草はケール!
ケール、、存在は知ってるけど食べたことないぞ。青汁に入ってるやつ、、?味がわからない。
そんなんだから内心どきどきしながら食べた。でもおいしかった!合うんだねぇ。
カレーがジンジャーシロップ作った時に出るジンジャーを使って作ってて、甘いんだけど辛くて不思議なおいしさ。これうちでもやろうって思った。
ジンジャーミルクはチャイみたいだった。これまたおいしい。
ナポリタンソースとカレー粉、あとたくさんスープの素を買った。来たからにはお金を落としていく。
取り扱ってるものや内装もそうだけど、店主さんとお話してるのが楽しくて好きだった。移住、地域、諏訪、本八幡、松本。
リビセンが好きならきっとここも好きだよって教えてもらった韮崎のアメリカヤ、忘れないようにしなきゃ。ってことでメモ。
お腹も気持ちもほくほくで、リュックもぱんぱんになったところでそろそろ日没の時間。
最後はやっぱりあの歩道橋かなーって思って行ってきた。
あのてっぺんに登ったのか。おもしろ。
もう既に軽く筋肉痛がきてる。早い。
さー、帰りましょ。
何かがシャッっと流れてた。
帰りに高尾駅で京王線に乗り換えて高尾山口駅へ。
高尾山のところにある銭湯に寄って帰った。
もう高尾山のケーブルカーの終電からはだいぶ時間が経ってるから夜は穴場。
熱めのお湯の露天風呂でまったりしてきた。星も見えた。
あ~~~、休日~~~。
風呂上がりに食事処?休憩処?でだらり。
いちばん隅っこの座敷の席で蕎麦を食べたり壁に寄っかかりながら読書したり、まわりもゆる~っと過ごしてる人しかいなくていい感じだった。
春菊の天ぷらがおいしかった。ああいう草のカラッと揚がったのっておいしいよねぇ。新島で食べたアシタバの天ぷらも好きだったなぁ。
ほどよき疲れとお腹が満たされて、いい、こういうの。
おもしろい一日だった。