前だったら遊びに行くたびにフィルム1本を使い切ってたのに、この日々じゃそんなペースで撮ることもなくなった。
ただフィルムカメラはすぐ手に取れるところには置いていて、なんとなく「あ、撮りたいな」って思ったときにさくっと撮ってる。あとは朝散歩のときくらい。
キリよく1本撮りきろうと思わなくなったからゆるゆる。これはこれで日々の記録としてちょうどいい。
今回フィルムカメラに入れてたのがKodakのULTRAMAX400。
現像して、改めてこのフィルムがだいすきだなぁって思った。全部これにしたいくらい。
フィルムカメラを始めたころはいろんなフィルムを片っ端から試してみたいと思ってあれこれ使ってたけどもう落ち着いた。
好きがわかったらもうそれで満足。
もっといろいろ試してみたらもっと好きなフィルムに出会えるのかもしれないけど、なんかそんな気分でもない。
好きだと思えるものがあるってだけで満たされてる。そういうのっていいなって思った。
はじめの1枚。家の周りが丸見えだったので上部をちょいトリミング、、。
春の始まりのころ、チューリップがあっという間に伸びてた。蕾が開く少し前。わくわくしてたなぁ。
ヒヤシンスもいたね。ネモフィラはまだ草だね。わしゃっ。
部屋で育ててる金木犀。
冬の寒さ対策で部屋に入れてたんだけどそのまま部屋の住人に。
毎日すぐ目の前に植物がいるっていうのが、一緒に暮らしている感じがしてすごくいいなと思った。
今は葉が大きくなって枝が重さででろんってなってるんだけどこの頃はまだキリっとしてる。初々しくてなんだか可愛い。今のだらけたゆるゆるな姿も好きだけどね~。
そうそう、部屋から外を眺めてる時のこの景色が好きだった。
薄いカーテン越しにチューリップの姿が見えて、かわいいなぁって。
楽しい春の生活。植物たちのおかげでこの部屋の暮らしへの愛着がぐーっと増した。
ある早朝。早起きをして仕事の前に桜を見に行った。
うつくしい朝。
光がすごく綺麗だった。桜もこんなにもいいタイミングで見られるなんて思ってなかったもんだから嬉しかった。
去年の春は世の中がドタバタだったり桜が満開のタイミングで雪が降ったりでのんびりと桜を眺めることが出来なかったけど、今年はこの朝があってよかった。
それから。
満開になった日。慌ててカメラを持ってきた。
たまに「写真って何を撮りたいんだっけ、、?」みたいになる時期があるけど、撮りたいものが目の前に出てきたら勝手に体が動いた。
撮りたくなったら撮ればいいんだ、っていう当たり前のことが実感できた。
日々の中で、この瞬間を残しておきたいなって改めて考えてシャッターを切ってるわけではないけど、なんか勝手に撮りたくなったら撮ってる。
1枚1枚が、時間が経ってから見たときに「あ~このときこうだったな、こんなこと思ったな、感じたな」って思い出せるからやっぱり写真っていいなぁ。
前みたいなイベントの記録的な特別感はないけど、日々のこういう写真も好き。残していきたい。