毎日に飽きたとき、非日常を味わうのにおすすめの方法がある。
外泊することだ。しかもちょっと変わった場所に。
ちょうどいいのがゲストハウス。ドミトリーなら1泊3000~4000円で宿泊できる。
しかもホテルと違って何でも揃ってなくて、生活感が半分残っている感じがいい。
いつもと違う場所で暮らすような気分になれる。
仕事を終えて、外泊用にいつもより少しだけ多い荷物を持ってそのままゲストハウスへ向かう。
家には帰らない。
退勤した瞬間から休日の始まりで、旅の始まり。
向かった先は東京、入谷にあるゲストハウス toco.。
ゆったりと落ち着く古民家。
チェックインをしてひと休みしたらちょっとそこまで買い出しに。
行ってきます。
キッチンを貸してもらえるから近くのスーパーで食材を買ってきて調理する。
いつもと違う包丁。いつもと違うお皿。いつもと違う調味料。
いつもと違うからこそ、じゃあどうしようかとあるものでできることを考えるのが楽しい。
家じゃないけど家みたい。
雨が降りだしそうだというのに夜の散歩。
隣駅の上野までは歩いていける。
消灯時間を過ぎて帰ってきたから裏口から入った。
ただいま。
翌日は朝からしとしと。
外を見てみたらしとしとなんてレベルじゃなかった。ザーザー降り。
本当は早朝に上野に紫陽花を撮りに行く予定だったのに。
いちばん雨が強い時間。
諦めて朝はゲストハウスでゆっくり。
前日に予約をしておけば朝ごはんが食べられる。
前に来たときは混ぜご飯のおにぎりと具だくさんのお味噌汁だった。ほっとするすごくおいしいやつ。
今回は朝早くにチェックアウトするつもりだったからノー予約。
おいしそうな匂いを横にしながらフリードリンクのコーヒーでゆったり。
そろそろ出発の時間。
行ってきます。
すぐに出発するつもりが雨に濡れた庭を撮るのが楽しくて、ついつい長居してしまった。
そのあと行ってきたのは上野駅から歩いてすぐの朝食ビュッフェ。
お洒落な内装だったのに一切撮ってない。
カレーと向き合ってるのを見てた。
朝からただみんなでご飯を食べてるだけなのにすごく笑った。このときの動画は癒し。
向き合えてなかった。こら。
上野から数駅、日暮里にある写真屋さんに行ってみたい。と話して連れていってもらった。
いつも逆光でパァー!わーたのしいー!ってやってると、雨の日ってどう撮っていいかわかんない。
みんなが撮ってるのを観察。
なるほど、傘とか水溜まりとか反射を撮るのね。
こういう感じ?
きらッきらシューズだった
やっと来られた三葉堂寫眞機店。
フィルカメラがずらりと並ぶお店。
フィルムカメラは今は特にほしいものがなかったけど、フィルムには興味津々。
フィルムに関して、これの中身はこうだとか、ここの会社はあくまで生産はしてないだとか、いろいろとお話が聞けて面白かった。
帰り道。
葉にたまったしずくがぷっくりとしててかわいく見えてきた。
雨の日の撮影は新鮮。
ひとりだとわざわざ雨が降ってる日に写真を撮りに出掛けようなんてしないからなおさら。
でも、写真を撮りに行くのはいちばんの目的じゃなくて、写真とカメラを通して一緒に楽しく過ごせればそれでいい。
紫陽花は撮れてないけど朝からすごく楽しい休日だった。