「写ルンです」という名の使い捨てフィルムカメラ。
まぁリサイクルされてるから使い捨てじゃないんだけど。
分類としては「カメラ」じゃなくて「レンズ付きフィルム」なんだけど。
でも「使い捨てカメラ」って言うと普段カメラをやらない人にも話が通じやすいからついつい言っちゃう。
昔からある商品でデジカメが普及する前はよく使ってた。小学生の頃の修学旅行とかね。懐かしい~。
近ごろ再ブームになって学生たちにも流行りだしたのはいいけど「しゃるんです」と呼ばれた日には「おお、、、『うつるんです』と呼ぶことを知らない世代、、、!」と、なんとも複雑な気分になる。
ジェネレーションギャップ!
そんな写ルンです、使い方はシンプル。
ガリガリとダイヤルを巻いて、止まるところまでいったらあとはシャッターを押すだけ。
気をつけた方がいいのは距離と光。
遠い分にはいいけど近すぎるとピントが合わないから被写体からは1mくらい離れる。
腕を伸ばしたくらいの距離を開けておけばオッケー。
光に気をつけるというのは、室内や日が暮れてから、そのまま撮るとだいたい真っ暗で何も写らないよ、ってこと。
デジカメやスマホで写真を撮る感覚で使うと大失敗をする。
目で見てる分には十分明るく感じるけどね。それは人間の目が優秀だから。
写ルンですでそのままシャッターを押すだけでキレイに撮れるのは天気がいい日の屋外。日中。
曇りの日や木陰や建物の陰なんかはちょっと注意。
光量が足りなくて像が薄っすらとしか写らないかもしれない。(=グレーがかったような仕上がりになる。)
夜は完全にアウト。(=真っ暗。)
じゃあどうするかっていうとフラッシュを使う。
レンズの横に付いてるスイッチをオンにすると小さな「きゅぅいーん」って音と一緒に上部にプラスチックが飛び出てきて赤く光る。
この状態でシャッターを押せばピカッとフラッシュを発光してくれる。
フラッシュが届く範囲は1~3m。
それより遠い被写体にはなんとか近づくか、諦めるか。
気軽さが魅力。
そんな少し弱点がある写ルンですだけど、晴れた日に撮った写真はとにかく最高!!
光と上手く付き合うことで味わい深い写真が撮れる!!
使い方がシンプルだから普段写真を撮らないような人でも簡単に撮れるし、
逆に普段がっつり写真を撮る人だといつもだったらあれこれ考えながら撮影することが多いと思うけど写ルンですならではの気軽さでさくっと撮れる。
この誰でも気軽に撮れるということが写ルンですのいいところ。
大きさも手のひらにすぽんと収まる可愛いサイズ。そして90gと軽い。
ポケットに入れておいて、撮りたくなったらぱっと取り出してさくっと撮れる。
誰かと一緒に出かけて写真を撮るときに、相手や周りの人に威圧感を与えないのもいい。
写ルンですを持って高円寺を散歩してきたよ~!
駅前で待ち合わせて、写ルンですを片手に2時間くらい街中を散歩。
撮り終えたらみんなで写真屋さんに現像に出しに行って、お茶でもしながら仕上がりを待つ。
仕上がりを受け取ったらみんなで出来上がりを一緒に見よう!
っていう予定。
14時に高円寺駅前で待ち合わせ。
さっそく1枚ぱしゃり。
みんなで写ルンですを開封~~~!
「懐かしい~!最後に使ったのっていつだっけ?!」
「なかなか袋が上手く開けられない!キレイに切れない!」
「開けるの失敗しやすいからか、何ヶ所も開けられるようになってるよ~!」
初っ端からにぎやか。
無事にみんな開封できたから挨拶もそこそこに浮かれた勢いのままさっそく散歩へ。
「勿体なくてなかなか撮れないかも!」
「えーっと、何枚撮り?27枚?じゃあ2時間だと大体4分に1枚くらいのペースだよ!」
「え?!そんなに早く撮るの?!」
そんなことを話しながら、まずは南口に出てすぐ右の高架下あたりをぶらり。
飲み屋さんが並ぶエリア。
天気が本当に良くて春みたいな日だった。ぽかぽか。
撮影ポーズがそれぞれ違って面白い。
ガラスへの映り込みを狙ってたんだけど光が強かったからかシルエットになっちゃった。
影ってついつい撮りがち。
かわいい。
「あと何枚?!」ってしょっちゅう言い合ってる。
気になる和菓子屋さん。
あ、やっちゃった。指の写し込み。
写るんですはファインダー(覗くところ)とレンズ(写すところ)が別だから、レンズに指がかかっちゃってても気付いてないことがたまにある。
おしょうゆ屋さん。看板の招き猫の真似っこ。
何かないかな~ってきょろきょろ。カメラを持ってるといつもと違う視点。
ガラス戸で集合写真。いい感じ。
ぱっ!
逆光で撮るの楽しい。
順光でパキっと写るのも好き。
こういう光、だいすき。
賑やかな商店街をうろうろ。ブレちゃってるけど楽しそうにしてるのが撮れてた。
水平とか気にしない。
なんでもとりあえず撮ってみる。
これはブランコを思いっきり漕いで一番高いところから。
さすがにブレてた。
この角度、かわいい。
光がいっぱい。ぱああああ。
可愛いものや面白いもの、目についたものを一緒になってきゃっきゃと楽しんで、撮って撮られての繰り返し。
写ルンですという物ひとつで一気に楽しい世界の出来上がり。
ただ街を歩き回っていただけだっていうのにすっごく楽しい!
写真を撮ること、誰かと一緒に楽しむこと、それをシンプルに味わって改めて「人と一緒に写真を撮って楽しむことが好き!」って思った。
撮影時間は2時間の予定。
だったはずなのに、全員が撮り切った~~~!となったのはなんと45分後。
早い。予定よりもかなり早い。
楽しくなっちゃってあっという間に撮り終えてしまった。
まぁそれはそれでよし!と次は新宿の写真屋さんへ。
4人で一気に持っていったからか現像の仕上がり待ち時間は1時間半。
それでもあれやこれやと喋っていたらあっという間。
仕上がりを受け取って、さっそくみんなでそれぞれの撮った写真の写りを確認。
「うわ、いい!めっちゃいい!!」
「写ルンですすごい!勝手にいい感じに撮れてる!」
「あ、指!!」「あ。」
「楽しかった~~~!」「ね~~~!」
フィルムならではの温かみがある、その時の空気を切り取ってくれてる仕上がりがいい。
撮ってるときも楽しかったけど、仕上がりを一緒に見ながらわいわいしてるのもすごく楽しい。
普段フィルムカメラと関わりのない人から見て写ルンですってどんな感じなんだろう?と思ってたけど、
「写ルンですと現像代とデータ代で全部合わせて2000円くらいでしょ。それでこれだけ楽しめるんだから安い!」
「スマホの写真と全然違う!何度も見たくなる!」
って話してたのが印象的。
それともうひとつ。
「ほんと楽しかった~!これ、彼氏(旦那)ともやる!」
って言って、帰りに写ルンですを2つ買ってるのを見てすごく嬉しかった。
写ルンですデート、絶対楽しい!
思い出も写真に残せるし最高!!