去年から関西を開拓してるけどまだ行ったことのなかった和歌山県。車がないとなかなか難しそうだよな〜と思って、基本旅は電車移動なもんだから尻込みしてた。
たしかそんな話をしてたのかな。奈良に住む友だちがいい土地を教えてくれた。
それが加太。和歌山県の西の方。和歌山市駅から乗り換えて1本で着く。「めでたい電車があるよ」って教えてもらって、あまりちゃんと調べないまま勢いで行ってみた。
和歌山市駅に着いて、違う路線に乗り換えるのかなーと思ってたら改札内乗り換えだった。なんか幟が立ってるホームがある。
これがめでたい電車。赤だと思い込んでたから最初気づかなかった。
HPによると黒、赤、水色、ピンクがあるらしい。
乗り込んでみると、え、めっちゃかわいい!一気にテンションが上がった。
吊り革がおさかなだ〜!しかも木でできてる!さらさら。こういうのだいすき。
シートも可愛いし、足元とかドアの内側もデコレーションしてある。
乗っててうきうきしちゃう。
外を眺めながら電車に揺られていると、海。電車から見える海っていいなぁ。
さっきまで空が雲一面だったのに晴れてくれて嬉しい。
20分ほどで終点、加太駅に到着。
ぐっばい、めでたい電車黒。
加太駅はちいさな駅だったけど、木製の看板があったりカラフルな暖簾があったりでかわいかった。
千葉の銚子電鉄と似ていて、来た人たちが思わず笑っちゃうような楽しい電鉄でとてもよかった。実際一緒の電車に乗り合わせてた人たち、わたしだけでなくてみんな浮かれて楽しそうだった。
駅を出ると目の前に自転車。しっかり見なかったけどきっとこれはレンタサイクル。
今回行こうと思ってた海の方のエリアまでは歩いて20分くらいかかるから普段だったらレンタサイクルを即決してた。でも本日真夏日!!直射日光無理!!
大人しく日傘を差しながら歩くことにした。夏じゃなかったらな〜。自転車ですいーっと行ったのに。
駅を出たとこにあれこれ貼ってあった。
「友ヶ島航路 全便欠航」。
ちょうど関東に台風直撃のニュースが出ていた日だったけど、こっちも船便に影響あったんだねぇ。そんな風は強くなかったし晴れ間も見えてたのに。
駅を出て、線路の方を見ると
こういう見た目だったんか。顔までちゃんとあった。
さて、いざ海の方へ。
駅前の坂を下っていると、チョークアート?が。これが有名っぽい。
銭湯があったり、学校があったりで、そこを越えると川。この川沿いを歩いて行くと海辺に行けるっぽい。
反対側を振り返ると山っぽかった。さっき電車で通り抜けて来たところなのかな。
川沿いをひたすら歩いていると右側に海に繋がるところが見えた。ちょうど青空も見えて水辺の反射が綺麗。橋の赤もいい。
加太に来たのは友だちの勧めもあったけど、それに加えて、読んでいた本に出て来てたからというのも理由の一つ。
ゲストハウスや街づくりに関わる本屋さんとかでよく見る本、「日常」。それの3に、ここ、加太で場作りをする「さちまる」というたこ焼き屋さんの話が出て来た。
まぁこの日はお休みだったんだけどね。タイミングが合わず残念。ただ、どんなところなのかな〜っていうのは興味があったから来てみた。
お店の位置はちょうどさっきのあの赤い橋が見えるところだったからこのあたりなのかなーとか思いながら歩いてた。
川と海とが合わさったところを越えると、また景色が変わった。
郵便局や、蚊取り線香の大きい看板がついた家があった。
さらにそこを抜けると、ついに到着。海〜!
ちょうどいいタイミングで雲がどんどん流れていく。
空も海も綺麗。
穏やかだった。
海沿いはこんな感じで宿やご飯屋さん、釣り屋さんとかが並んでた。
端まで行くと、防波堤にアートがされてた。これはさっきの「日常」に出て来てた。
自転車で来ている人もちらほらいて、こっちの海のあたりは賑わってた。
そしてお昼ご飯。海に来たからには海鮮が食べたい。
友だちにしらす丼をおすすめされていたのをすっかり忘れて、食堂のおばちゃんに「今日はネギトロ丼もできるよ!」って言われてそのまま頼んじゃった。
それとオク貝。どんな貝だかは知らなかったけど、いろんな人が頼んでいて、お店の端にある焼き場で焼いてるのが目に入っておいしそうで釣られて注文した。大正解。とってもおいしかった。
食べることに夢中であんまりまわりを見てなくて、ひと段落した時に隣のお客さんの膝の上が視界に入って、、、ねこー?!?!
普通にお客さんに撫でられてそこにいた。あばばば。ずっとそこにいておくれ。
いつの間にかいなくなっていたかと思ったら通路を歩いてそのままお店の外に出て行った。自由だった。あー、びっくりした。
お腹が満たされ、近くの神社を少し散歩して、砂浜の辺りをふらふらしてたら雲が出て来た。
じゃあ帰るか〜っと電車を調べたら今から向かって時間ぴったりすぎる。これを逃すとその次は30分後だ。
暑いなか慌てて駅まで歩いた。たまに走った。暑い。
その甲斐あって2分前くらいに到着。やった〜。
帰りは水色の列車だった。吊り革はカニ!これもかわいかった。